2024.9.17
奈良県桜井市の笠圃場で農業頑張っています!(山本高之さん)
皆さん、こんにちは!
今回は、奈良県桜井市の笠圃場で農業をされている山本高之さん(以下、「山本」と表記)を紹介させていただきます!
―山本さん、本日はよろしくお願いします。
[山本]
今日は、遠いところ来ていただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします。
―農業は朝が早いというイメージがありますが、毎朝何時に圃場に来られているのですか?
[山本]
6時に来て、8時ぐらいまでは水やりをしています。
その後は種まきをして、日中は草刈りなどをしています。
―早いですね!
特に今年の夏は暑く、炎天下の中の収穫や種まきなど大変だったと思います。
体力がいる農業ですが、醍醐味を教えていただけますか?
[山本]
食べ物を一から育てて、農作物の成長を目の当たりにできることです。
種から育てると発芽しただけでもホッとしますし、苗が順調に育っていくと、それだけで嬉しくなります。
収穫できるようになると、1番大変な時期になりますが、その分達成感を味わえます。
お世話をすればするだけ、それに応えてくれるのが農業の楽しさだと思います。
―丹精込めて育てた農作物を収穫できた時の達成感は自信にもつながりますね。
一緒に働く技能実習生の方やアルバイトの方との仲はいかがですか?
[山本]
畑が何枚もあると1人では管理が行き届きません。
1人ではできないことが技能実習生やアルバイトの方と一緒だとできるので、いつも助かっています。
今年は技能実習生のルエンさんが大阪でお仕事をされているので、圃場にはおりませんが、仕事の幅を広げてくれる技能実習生の方やアルバイトの方とは仲良くさせていただいております。
―圃場の広さは約1ヘクタール(サッカーコート1.4面程の広さ)ですもんね。
技能実習生の方やアルバイトの方の支えもあって、新鮮なお野菜を収穫できているのですね。
次に、現在作っておられる農作物について教えていただけますか?
[山本]
ネギを中心に作っています。
あと、さつまいもとピーマンも作っています。
他にも、ブロッコリー、白菜、にんじん、かぼちゃ、枝豆、とうもろこし、菊菜、きゅうり、万願寺唐辛子、なす、ズッキーニ、大根なども作っています。
―たくさん作っておられるのですね!
お野菜によって、育て方や収穫の仕方も全然違うと思います。
[山本]
葉っぱを残すか残さないかの判断1つとっても難しいので、毎日試行錯誤の連続です。
育てやすい野菜ばかりではないので、近所の農家さんからアドバイスをいただくこともあります。
例えば、ズッキーニは病気になりやすいので、専用のカッターナイフを用意するようにしています。
これまでのやり方が通用しないような天候に見舞われることもあるので、種まきの時期をずらすなどの工夫もしています。
―山本さんのように日々、自然を相手に試行錯誤しながら、農作物を育ててくださっている方のおかげで、私たちはスーパーなどでお野菜を買えるのですね。
これまで約5年間、農業を続けておられますが、さらに頑張った5年後の自分自身を褒めるとすれば、何と言いますか?
[山本]
特に褒めることはないですね(笑)
毎年気候が変わってきています。
農業は何年経っても毎年1年生です。
毎年新しい発見、工夫をして農作物と一緒に成長していかなければ変化に追いつけません。
―異常気象が当たり前のようになってきているので、これまでの経験を活かしつつも、創意工夫が必要なんですね。
最後に、憧れの人物を教えていただけますか?
[山本]
吉田松陰です。
「言葉より行動の人」で、自分の信念に基づいて行動することを教えてくれました。
吉田松陰の名言に、
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」
というものがあります。
時代背景も全く違いますが、私も農業を成功させるために、行動していこうと思います。
今、30歳ですが、吉田松陰は29歳で亡くなっているので、同年代ということもあり、すごい人だなと憧れています。
―心に響く名言ですね。
今日は、お忙しい中、お話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございます。
まだ少し暑い日が続くと思いますので、体調には気をつけてくださいね。
[山本]
今日は、久しぶりに農家の方ではない人と話せて良い刺激になりました。
これからもたくさん野菜を作っていくので、機会がありましたらまた圃場に来てください!
今日は、ありがとうございます。
《編集後記》
9月中旬とは思えないような暑い中、山本さんに全ての圃場を案内していただきました。
「失敗から学ぶことが多い」とお話しされており、マニュアル通りにはいかない農業の難しさを知りました。
山本さんが一生懸命収穫されたお野菜は、グループ会社の(株)マキシムを経て、関西圏を中心とした飲食店やホテルなどへ納品されます。
農業の現場を見学させていただき、より一層感謝して食事をしなければならないと実感した1日でした。