2024.6.11
うめ
皆さん、こんにちは!
月に2回旬の野菜・果物を紹介しています。
今回は疲労回復に効果大、酸っぱさが魅力のうめの紹介です。
【うめについて】
『三毒(食べ物の毒、血液の毒、水の毒)を断つ』と言われるほど殺菌力の強い果実です。
アミグダリンという中毒症状を起こすおそれのある物質が含まれており、生で食べることができないのでうめは必ず加工して食べます。
【栄養効能】
・強い酸味はクエン酸、リンゴ酸によるもの。
酸味による刺激は、唾液と胃液の分泌量を増やし食欲を増進させるほか、エネルギー代謝をスムーズにする働きがあり、疲労回復に非常に有効です。
・クエン酸はカルシウムやミネラルの吸収を高める働きがあるため、鉄・カルシウムなどを多く含む食品と一緒に摂ることで貧血予防や丈夫な骨を作る働きを高める効果が期待できます。
・うめに含まれる「梅リグナン」には細胞の老化を防ぐ抗酸化作用(活性酸素(体内で発生し空気中の酸素よりも酸化作用が激しい酸素)の働きを抑える作用)に加え、抗炎症作用(炎症を治める作用)や抗ウイルス作用(ウイルス増殖するのを抑制する作用)があります。
胃がんの原因になるピロリ菌の動きをとめ、死滅する働きがあり、胃の病気を予防する効果が期待できます。
・カテキン酸やピクリン酸を含み強力な殺菌力が食べ物の腐敗を防ぐため、腐敗防止や食中毒の予防に役立ちます。
【選び方】
・梅酒用→青い未成熟果のもの
・梅干し、梅酢、ジャム用→黄色い完熟したもの
【保存の仕方】
梅の実は生で食べることができないので、新鮮なうちに加工します。
すぐに加工できない場合は常温の冷暗所で保管します。
【おいしい食べ方】
・さっぱりとした味わいのいわしの梅煮は、気温が高くなってきた今の時期にぴったり。
うめに含まれるクエン酸でいわしのカルシウムの吸収率を上げ、またうめで煮ることでいわしの臭みを緩和することができるのでいわしの梅煮は非常に理に適った調理法なのです。
・牛肉は強い酸性の食べ物ですが、アルカリ性のうめを一緒に食べることで中和することができます。牛肉100グラムに対してうめ干しなら1/2個(約5g)で十分です。
梅仕事(梅干し・梅酒・梅シロップなどの保存食を作ること)は毎年6月の梅雨の時期に行う日本の暮らしに根付いた伝統的な食文化のひとつです。
・梅酒を自分好みの味にできる
・最初は保存容器代がかかるが、自分好みの梅酒を安価で大量に漬けることができる
・うめシロップは手間がかからず作れ、無添加で子どもに飲ませても罪悪感がなく美味しい
以上の理由があります。
思っているより簡単にできるので(私がそうでした)、ぜひチャレンジしてみてくださいね!